GiFT monologue-12「クライアントをどう獲得するのか」

1on1のエグゼクティブ・コーチングは、営業をすると、どことなく「イヤらしい、鼻につく」領域のサービスと言えるかもしれません。そのセールス行為から伝わるのは、「あなたは十分ではない」と言うメッセージです。

GiFT partnersは営業を一切しないスタンスです。クライアント獲得に関してはずっと“受け身”で、「どなたか紹介してください」とも頼んだこともありませんでした。

ところがある時、クライアントの一人からこう指摘されました。
「確かにその通りかもしれません。でも、だからと言って何もしない、というのも違うと思います。将来のクライアントと繋がる“細い糸”を多方面に広げておくことは、大切なことではありませんか?」

個人的な話ですが、コーチAを離れて2008年に渡米し、2010年に大学院を卒業して、会社に戻る予定が戻らずに、そのまま2年間の世界一周の旅に出ました。2013年に帰国した時に、日本社会との接点が見つからず、コーチとして生きていくことにも自信も確信も持てていませんでした。

ひょんなご縁で、2014年の1月から一人の経営者をコーチングすることになりました。そこからです。でも、私は「この仕事を無理に広げるつもりはありません」と言っていましたし、その方が誰かを紹介してくれたこともありませんでした。まったく別の場所から、小さなご縁で、一人、また一人と、ゆっくり少しずつ広がって行きました。

本当に恥ずかしい話なのですが、「ああ、やっぱりこの道なんだな」と腹が決まったのは、最近のことです。それから、ホームページを立ち上げ、クライアントの経営者の方々にも、「どなたか求めている方がいましたら、是非ご紹介ください」と控えめにお願いをしています。もちろん、このような投稿をしている目的の一つにも「細い糸を広げておく」ということがあります。