経営技術 #1

ビジネスだけでなく、教育、医療、政治、あるいはNPOなど、いろいろな分野のリーダーにコーチングをさせて頂いている。彼らの生きる世界はそれぞれだが、コーチングの時間の中で深めらる彼らの“言葉”には、どの世界にも、時には人生にも通じる学びがあるように思う。
 
 
あるクライアントは、社員数が3千名を超えるベンチャー企業の経営者だ。
 
 
「あの規模の会社を経営する、彼の”経営技術”は本当にすごいです」と、別の場所である方が言っているの聞いて、セッションの中で改めて彼に尋ねてみた。少しの沈黙の後に返ってきたのが、この言葉だった。
 
 
その言語化を素敵だと思ったけれども、その後に続いた言葉の方がインパクトがあったかもしれない。
 
 
「正直に言って、これを”経営技術”と呼ぶのかは分からない。でも、人がすべてだと思っている。このサイクルは社内で仕組み化されていて、公園でサッカーをするくらいの感覚で出来ていると思う」
 
 
そういう経営者でも、コーチングを必要として下さっている。
ありがたく思う。