CIIS留学記:サンフランシスコデイズ(2008-2010)

最後のサンフランシスコデイズ

僕はいま、San Francisco International Airportにいる。

僕のサンフランシスコ・デイズも、これでいよいよ終わりだ。

アメリカに来る前にイメージしていたサンフランシスコの日々と、
振り返って思うサンフランシスコの日々。

何のどこがどう違って、どこが期待通りで、どこが期待以上で…、
今となっては渾然一体となってしまっている。

僕は、世の中で言う働き盛りで、

そして…、

多くの人々が生活に忙しく追われているであろう40歳を挟む年齢で、
日本を離れてサンフランシスコにやってきた。

40歳。

それは、人生のだいたい半分でもある。
だから、人生の「これまで」と「これから」を見通すには、
理想の立ち位置だったように思う。

僕は、サンフランシスコと言う美しい街で、
3年間と言うまとまった時間を持つことが出来た。
本当にありがたいことだったと思う。

僕はCIISで、カウンセリングサイコロジーという学問と実践に触れながら、
客観的にこれまでの40年間を振り返り、主観的にこれからの40年を考えることができた。

Pacific Instituteのインターンとしてレジデントと向き合う日々の中で、
老いとは何か、死とは何か、そして、生とは何か、人生の本質について考える
機会をたくさん頂いた。

サンフランシスコという多様性に溢れる街で知り合った人々との触れ合いを通して、
異質を受け入れる、あるいは異質と共存する寛容さと温かさを身をもって
体験することができた。

僕は、それらのサンフランシスコの日々の中で、笑い、怒り、哀しみ、嘆き、感動し、
そして、泣いた。このブログでもたくさん書いてきたように…。

僕がこの3年間で得たものを説明するのは難しい。

でも、それを敢えて表現するなら…、

僕は、とても普通になった、ように思う。

いろいろな感情をごく普通に味わえる自分になった。
いろいろな想いをごく普通に表現できる自分になった。
僕は、ごく普通の自分を手に入れた。

普通、それは英語で言うと、“Ordinary”。

もうそろそろGateに向かわないといけない。

昨年の11月、12月、そして今年の1月にかけて、本当にたくさんのことがあった。
どてもDeepな3ヶ月間で、このブログにはとても書ききれなかった。

落ち着いたら、そして、そうしたいと思ったら、また少し書き足したいと思う。

ひとまず、僕のサンフランシスコデイズはこれで終わりです。

今までこの拙いブログを読んで下さった方々、コメントをくださった方々、
本当にありがとうございました。

いつかどこかでお目にかかれることを、あなたのプロセスを、
僕のプロセスを語り合えることを楽しみにしています。

あなたのこれからの人生も、たくさんの素敵なDaysで溢れますように!