GiFT Monologue-1「なぜ、彼らはコーチングを求めるのか?」

GiFTパートナーズのクライアントは、ベンチャー企業の経営者が中心です。そもそも、創業経営者である彼らはビジョナリーで、目標達成を得意とする人たちです。

ではなぜ、彼らはコーチングを求めるのでしょうか。

GiFTパートナーズに限って言えば、「会社をより大きくするために、経営者としてのステージを上げたい」「ビジョンやミッションを明確化したい」というケースがほとんどです。ところが、セッションを1年、2年と続けていくうちに、彼らの興味関心は、「立ち止まって自分を客観的に見つめること」「いま自分がどこに立っているのかを明確化すること」「社会に対して何をどう貢献したいのか、自分の本心を確かめること」、つまり、自分自身をより深く堀り下げていくことにシフトしていきます。

「経営者として何をするか」ではなく、「経営者としてどう在るか」がテーマになる時、それを探求するための材料は日々の経営の出来事の中にあります。極論を言えば、セッションの話題のきっかけは何でもいい。というのも、会社の最高意思決定者として全ての責任を追っている以上、日々の経営に現れてくる事象は、すべて自分の内側の何かが投影されたものになるからです。

そのコンテクストでのセッションになるとき、前職でのエグゼクティブ・コーチとしての経験、あるいは、組織経営コンサルタントとしてのキャリアやMBAでの学び以上に、アメリカの大学院(CIIS)で臨床心理学を専攻して、ひたすら自分自身を掘り下げた経験が役立っているように思います。